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【終活事始め】① まず押さえたい3つのポイント
2025年12月2日 年の瀬を迎え、師走の忙しさを感じます。
年末年始はご家族と顔を合わせる機会が多いことでしょう。 本日より年末にかけて「終活事始め」と題して、皆さまに集中して情報をお届けしていきます。
今日は、その第一弾として「まず押さえたい3つのポイント」 をご紹介します。
ちなみに、12月2日は「日本人宇宙飛行記念日」だそうです。
1.エンディングノートで「情報の一覧化」をする
終活の第一歩として、最も気軽に取り組めるのがエンディングノートの作成です。
遺言書のような法的な効力はありませんが、作成の最大の目的は「もしもの時に必要な情報」 と 「家族への想い」 を整理し、一覧化することにあります。
一般的に以下の項目を整理します。
・ご自身の情報: 本籍地、ご家族構成、マイナンバー、かかりつけ医、アレルギーの有無、保険証の保管場所など
・財産情報: 不動産、銀行口座(銀行名、支店名)、証券口座、保険契約の内容など
・デジタル情報: スマホ・PC、SNS、ネット銀行、サブスクリプションのID/パスワード(保管場所)
・医療・介護の希望: 延命治療に関する意思表示など
・葬儀やお墓の希望: 連絡を取って欲しい人、葬儀の形式など
・ご家族へのメッセージ
ポイント: すべてを一気に書こうとせず、まずは「銀行口座のリストアップ」や「もしもの時の連絡先リスト」など、書きやすい項目から手を付けてみましょう。(この時点では、銀行口座番号だけに留めて金額は書かない方がいいでしょう)
2.身の回りの「モノ」と「契約」を整理する(生前整理)
自分が亡くなった後、ご家族が最も時間と労力を費やす作業の一つが遺品整理です。 ご自身が元気なうちに 「断捨離」 と 「契約の整理」 を進めておくことで、残されたご家族の負担を大きく減らせます。
・モノの整理(断捨離)
不要なものは積極的に処分する。
思い出の品は、すべて残そうとせず、一部を選別し、写真に撮ってデータ化することも検討する。
貴重品や重要書類の保管場所を明確にする。
・ 契約の整理
使っていない銀行口座やクレジットカードは解約する。
不要なサブスクリプション(定額サービス) を解約する。
生命保険の契約内容(受取人、保険会社、証書保管場所)を確認し、ご家族に伝える。
ポイント: 整理には体力と判断力が必要です。「体力のある今」 から少しずつ始めることが、終活成功の鍵です。
3.資産状況の把握と「遺言書」の検討
「財産」は、ときに家族間のトラブルの種になりやすい分野です。ご自身の全財産(預貯金などのプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含む)を正確に把握し、必要に応じて意思を法的に残す準備をしましょう。
・ 全資産の洗い出し
預貯金、株式、不動産、借金、ローンなど、現在の資産と負債を正確に把握する。
・ 遺言書の検討
エンディングノートに財産に関する希望を書いても、法的な効力はありません。 以下ような「明確な意思」がある場合は、「公正証書遺言」 の作成を検討することをおすすめします。
「遺産を巡る家族間の争いを避けたい」
「特定の誰かに確実に財産を渡したい」
「慈善団体などへの寄付や遺贈をしたい」
終活は「終わり」の準備ではなく、 「残りの人生を自分らしく豊かに生きる」 ための前向きな活動です。 この3つのポイントから、気負わず、できることから一つずつ進めてみてください。
次回は、「認知機能が低下する前に銀行口座や株はどうなるの?」について投稿します。
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